1952年、東京・巣鴨。A級戦犯容疑者たちが収監されていたプリズンから、ある日突然、大勢の人物が社会へと解き放たれました。その数、約1万人。
なぜ彼らは解放されたのか。答えは一言で言えます。「反共」——共産主義の拡大を食い止めるため、アメリカには彼らが必要だったのです。
この決断を下したのは、連合国軍最高司令官マッカーサー。朝鮮戦争が勃発し、中国に共産党政権が誕生したあの時代、日本を「反共の砦」にするためなら、戦争犯罪の容疑者であっても構わなかった。それが冷戦の論理でした。
解放された人物の中に、のちに総理大臣となる岸信介がいました。彼は政界に返り咲き、保守勢力を結集して自由民主党を作り上げます。そして1968年、韓国発の宗教団体「統一教会」を率いる文鮮明が日本に設立した「国際勝共連合」——その発起人名簿に、岸信介の名前が刻まれていました。
さらに1994年、ニューヨーク・タイムズはある衝撃的な事実を報道します。CIAが1950〜60年代にかけて、自民党の前身政党に秘密資金を提供していたというのです。
偶然にしては、出来過ぎていると思いませんか。
2022年の安倍元首相暗殺事件で表面化した自民党と統一教会の癒着。多くのメディアは「議員個人の問題」として報じました。しかし本当の問題は、そこではありません。この関係は突然生まれたものではなく、1952年の巣鴨プリズンにまで遡る、70年以上の「構造」の産物なのです。
そしてその構造は今も——現在の政権の中に、静かに息づいています。
「知らなかった」では、もう済まされません。
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