ネットに広がる”ガセネタ”の正体
最近、SNSを中心に「特定技能2号には受け入れ上限が設けられていない!外国人が無制限に入ってくる!」という情報が急拡散しているんですが、これ、ズバリ言ってしまうとガセネタです。
ジャーナリストの門田隆将氏も、高市早苗首相の国会答弁をめぐって誤情報が広がっていることに警鐘を鳴らしています。「拡散しないように」と明確に注意を呼びかけているわけで、それだけ影響力のある誤情報が出回っているということです。
実際のところ、どうなってるの?
まず事実関係を整理しておくと、確かに現時点では特定技能2号の受け入れ上限は数字として設定されていません。この「現在は設定されていない」という部分だけを切り取って「つまり無制限だ!」と騒いでいるのが、今回の誤情報の構造なんです。
ただし、話はここで終わりじゃありません。
2025年1月23日の閣議決定で、政府は「特定技能・育成就労制度の受け入れ見直し」を正式に決めています。その内容は、現在すでに在留している人数も含めた形で受け入れの上限を設定し、しかも従来より削減していくという方針です。内閣で正式に決まっていることなので、「無制限に外国人が入ってくる」という話とは真逆の方向性なんです。
ここからが陰謀論的に面白いところ
では、なぜこんな誤情報がこれほど広がっているのでしょうか?
門田氏が同時に指摘しているのが、中国の工作アカウントの存在です。意図的に日本社会の不安を煽り、政治的な混乱を引き起こすために、外国人労働者問題は格好のターゲットになります。「外国人が無制限に入ってくる」「政府は国民を守っていない」という感情を刺激する情報を流せば、日本人の間に不信感と分断を生み出せるわけです。
陰謀論的な見方をすれば、この誤情報の拡散パターンには「情報戦」の匂いがします。わざと「現在は上限なし」という事実の一部だけを強調し、閣議決定による将来の制限方針には一切触れない。情報の切り取りと省略によって、真逆の印象を与えるという手口は、情報工作の教科書に載っているような手法です。
騙されないためのチェックポイント
こういった情報を見かけたとき、すぐに飛びつく前に確認してほしいのが「それ、いつ時点の話?」という視点です。制度は変わります。閣議決定で方針が変わることもあります。一部の事実だけを抜き出した情報は、全体像を見えなくするためのフィルターになりえます。
特に移民・外国人労働者問題は感情的になりやすいテーマだけに、工作アカウントが好んで使う素材でもあります。情報源を確認し、政府の公式発表や信頼できるジャーナリストの発言と照らし合わせる習慣が、今の時代には不可欠です。
「怒り」や「不安」を感じさせる情報ほど、シェアする前に一度立ち止まってみてください。その感情こそが、工作の狙い目なのかもしれません。







