「建国」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
遠い神話の中の出来事。教科書の片隅に載っている、自分とは関係のない過去の一コマ。多くの人が、そんなふうに感じているのではないでしょうか。
けれど、初代・神武天皇が即位の際に語った「建国の詔」を読み解いていくと、そこにあるのは驚くほど生々しく、そして今を生きる私たちにも刺さる「創業の哲学」です。
6年にも及ぶ苦難の旅の果てに、神武天皇が語ったのは勝利の雄叫びではありませんでした。まだ完全には収まっていない混乱の中で、あえて「平和」を宣言する覚悟。民を支配するのではなく、正しく育てることを自らの使命とした謙虚さ。そして、戦争の時代に大きく誤解されてしまった「八紘一宇」という言葉に本来込められていた、支配ではなく分かち合いの理想。
もしあなたが、何もない場所からゼロで新しい社会をつくるとしたら、最初に何を語りますか。力の誇示でしょうか。それとも、別の何かでしょうか。
2600年前、一人の指導者が下した答えには、不透明な今の時代を生きる私たちへの、静かなヒントが隠されています。
その言葉の真意を、次の記事で紐解いていきます。














