雄大な湿原と静かな海。多くの日本人が思い描く北海道・釧路の風景は、今も変わらず美しいものです。
しかしその裏側で、私たちの「食」そのものを揺るがす大きな変化が、ほとんど気づかれないまま進んでいます。
釧路西港に立つと、視界を遮るように巨大なサイロ群が並びます。全農サイロの塔。そこから港へ向かって長く伸びるベルトコンベア。これらは単なる港湾設備ではありません。中国が「北極絹の道」と呼ぶ新たな物流構想の中で、釧路が重要な拠点として位置づけられつつある現実を、静かに物語っているのです。
日本保守党の小野寺まさる氏や経済安全保障アナリストの平井宏治氏が、3年以上前から繰り返し警告してきた問題は、今や目に見える構造物として私たちの前にあります。当時「大げさだ」と切り捨てられた懸念が、なぜこれほど具体的な形になってしまったのでしょうか。
国内で米不足と価格高騰が続く中でも、北海道の農産物が効率よく海外へ流れていく仕組み。国際バルク港として整備された設備が、輸入だけでなく大量の「流出」にも使えるという事実。そして、歴代の北海道行政が中国側に積み重ねてきた「約束」。
この港で起きていることは、一地方の問題ではありません。日本の食料安全保障が、すでに「平時」とは言えない段階に入っていることを示す、具体的な事例です。
数年後、私たちが当たり前のように食べている米は、一部の人しか手にできない贅沢品になっていないでしょうか。あるいは、完全に他国の意向次第で供給が止まる「外国依存品」に成り下がっていないでしょうか。
港を守り、土地を守り、食を守ることは、この国の主権そのものを守る戦いです。
釧路港の巨大なサイロ群は、静かに私たちに問いかけています。
「あなたたちの『食』は、本当にあなたたちのものですか?」と。
https://note.com/taka_peace369/













