マクドナルドは毎日、世界中でおよそ650万個ものハンバーガーを売っていると言われています。
1か月にすると約2億個。この数字を聞いた瞬間、ふと疑問が浮かびませんか。
「その牛たちは、いったいどこにいるのでしょうか?」
1頭の牛から1000個作れるとしても、マクドナルドだけで毎月何十万頭が必要になる計算です。他のハンバーガーチェーンやスーパーの牛肉まで含めれば、さらに膨大な数になります。
秘密の巨大牧場があるのでしょうか。地下に隠された施設があるのでしょうか。それとも、私たちが知らされていない“何か”があるのでしょうか。
実際に数字を計算してみると、意外な事実が見えてきます。1頭から取れる肉量や世界の屠殺頭数を踏まえると、理屈の上では「可能」なのです。しかし、それだけで本当に納得できるでしょうか。
私たちが口にしている1枚のパティには、100頭以上の牛の肉が混ざっていることも珍しくありません。巨大な加工会社を通じて、世界中の牧場から集められた肉が均一にブレンドされ、完成された「商品」として届く仕組みです。牧場の風景も、屠殺の現場も、ほとんど目に入ってきません。
さらに、かつての「ピンクスライム」問題や、ごく少数の多国籍企業が握る供給網の話まで掘り下げると、単なる「牛の数」では片付けられない構造が浮かび上がってきます。便利で安い肉の裏側には、環境負荷や食料主権の問題も静かに横たわっているのです。
「牛はどこにいるのか」という素朴な疑問は、実は「私たちの食は誰に握られているのか」という大きな問いにつながっています。
続きでは、具体的な数字の検証から、工場的畜産の現実、そして見えない権力構造までを丁寧に紐解いていきます。ぜひ最後まで読んでみてください。













