赤い羽根共同募金、あなたも何気なく協力していませんか?実はこの仕組み、GHQと厚生省が終戦直後のドサクサに作った、アメリカの「コミュニティ・チェスト」を参考にした募金制度なんです。そのルーツをたどると、第一次世界大戦中にアメリカで乱立していた戦時募金=ウォー・チェストが土台になっているという指摘もあります。つまり民間の自発的な助け合いという建前の裏に、資金の流れを統制したいという意図が透けて見えるのです。
そして2026年6月、北海道共同募金会で衝撃的な事件が発覚しました。約1億8000万円もの使途不明金。会計責任者だった58歳の事務局長が、6年間にわたって着服を繰り返していた疑いがあるというのです。福祉施設への助成は予定額の5割ほどしか見通しが立たず、しわ寄せは現場に向かっています。
さらに見過ごせないのが、全国の共同募金運動を束ねる中央共同募金会の会長が、厚生労働事務次官まで務めた村木厚子氏だという事実です。元官僚が募金組織のトップに立つという構図は、行政と民間の距離の近さを象徴しているように思えます。
善意で出したお金が、本当に必要な仕組みを通っているのか。それとも、80年前の統制思想をそのまま引きずった「中抜きシステム」に飲み込まれているのか。
実は日本には戦前にも「国防献金」という、よく似た構図の仕組みが存在していました。国民の善意を集め、その使い道を集めた側がコントロールする。時代も目的もまったく違うはずなのに、骨格だけを見比べると驚くほど似ているのです。この記事では、そうした歴史の連続性にも踏み込みながら、なぜ共同募金会という組織が80年近くも「本当に必要か」を問われずに存続してきたのか、そして今回の事件がその仕組みの脆さをどう浮き彫りにしたのかを、じっくり掘り下げています。
赤い羽根を胸につける前に、一度立ち止まって考えてみませんか。













