「無からは何も生まれないはずなのに、なぜ世界は存在しているのか?」
子どものころ、布団の中でふと考えて、答えが出ないまま眠ってしまった。そんな経験はありませんか。
この記事では、認知科学の「抽象度」という視点と、現代物理学の最前線「超ひも理論」を手がかりに、この人類最大級の謎に迫ります。
「猫」という言葉から出発し、抽象度の階段を極限まで登っていくと、私たちは「有」と「無」を包み込む、もっと大きな概念——「空(くう)」にたどり着きます。そして、その「空」の正体を、超ひも理論はこう説明します。
「無」とは、何もないことではない。ひもが、まだ静かに佇んでいるだけの状態だ。
鍵盤を押していないピアノのように。振動を始めていない、静けさの中の可能性そのもの。
宇宙の始まりであるビッグバンでさえ、この視点で見れば「爆発」ではなく、静止していたひもたちがいっせいに揺らぎ始めた、壮大な音楽の第一音だったのかもしれません。
そして、あなた自身の身体も、思考も、今この瞬間の感情も——すべては、極小のひもが奏でる振動の集合体です。
もしあなたという存在が、固定された「有」ではなく、絶えず揺らぎ続ける「振動」だとしたら。過去の失敗も、今日の不安も、実はいくらでも奏で直せるのかもしれません。
あなたは今日という一日を、どんな振動で奏でますか?
続きでは、超ひも理論とプランク長さの世界、そしてビッグバンの本当の姿を、もう少し詳しく紐解いていきます。読み終わるころには、朝のコーヒー一杯さえ、少し違って見えているはずです。














