SNSを開くたびに、誰かが燃えています。
有名人のスキャンダル、インフルエンサーの失態——コメント欄は「当然の報い」「ざまあみろ」で埋め尽くされます。
そして正直に言いましょう。あなたも一度くらい、心の奥でニヤリとしたことがあるはずです。
「いや、私はそんな人間じゃない」
——でも、それこそがこの話の核心なんです。
ドイツ語に「シャーデンフロイデ」という言葉があります。「他人の不幸を喜ぶ感情」のこと。英語にも日本語にも、これを一言で表す言葉がないのが面白いですよね。
じつはこの感情、「性格が悪い人間の話」では全くありません。その裏には、猿の時代から刻み込まれた生存本能のダークサイドが隠されています。
エモリー大学の実験では、隣の猿がブドウをもらうのを見た猿が、自分のキュウリを激怒して投げつけました。「不公平だ!」という怒りは、何千万年もかけて進化した防衛本能です。そして私たちの炎上参加も、じつはこれと同じ回路が動いています。
さらに——オランダの心理実験が明らかにしたのは、自尊心が傷ついた人ほど、他人の不幸を強く喜ぶという事実。「ざまあみろ」という快感は、傷ついた自尊心を手っ取り早く回復させようとする、心の防衛反応だったんです。
加えて「愛のホルモン」として知られるオキシトシンには、仲間への愛が深まるほど外の人間への攻撃性が増すという恐ろしいダークサイドも存在します。
では、私たちはどうすればいいのか。
この本能を消すことは不可能です。でも——気づくことはできます。
誰かの転落を喜んだ瞬間、それはじつはあなた自身の心が発している悲鳴かもしれません。
続きの記事では、シャーデンフロイデが生まれる5つの正体と、日本社会特有の「炎上文化」との関係、そして自分の内なる闇と向き合うためのヒントを、心理学の実験をもとに深掘りしています。
「私は今、何から目を逸らそうとしているんだろう?」
この問いに興味が湧いた方は、ぜひ続きを読んでみてください。













