1997年4月14日。長崎県・諫早湾に、293枚の鋼鉄の板が一斉に振り下ろされました。
現場に立ち尽くしていた漁業者たちは、その光景をこう呼びました。「ギロチン」と。
大げさな表現だと思いますか?でも、これは比喩でも感情論でもありません。あの日を境に、かつて「宝の海」と呼ばれた有明海は、本当に死に向かい始めたのです。
ノリが消えた。魚が消えた。かつて干潟を真っ黒に覆っていた生き物たちの姿も、今はもうありません。「1匹もおらん」——そう語る漁業者の声に、怒りと諦めが滲みます。
総事業費は約2530億円。しかし誰も責任を取らず、司法も最終的には国の側に傾き、30年間声を上げ続けた漁業者たちの訴えは退けられました。
これは過去の話ではありません。「一度動き出した巨大事業は止まらない」という力学は、今もこの国のどこかで静かに働いています。
巨大公共事業は、一体誰を幸せにしたのか。
その答えを、有明海の漁師たちの言葉とともに、真正面から問い直します。
https://note.com/taka_peace369/













