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まずは「知る事」から始まる

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始まりは、たった一つの「告発」だった

皆さんは、自分が払っている税金が、世界中のどこで何に使われているか、正確に把握していますでしょうか。

恐らく、ほとんどの方が「無理です」と即答するはずです。そしてそれは、決して恥ずべきことではありません。なぜなら、私たちにそれを知る術が、そもそも与えられていなかったからです。

2026年、退任を間近に控えた米国のトゥルシー・ギャバード国家情報長官が、ある重大な告発を行いました。世界30カ国、120以上の施設にまたがる巨大なバイオラボ・ネットワークが、米国の税金によって運営されながら、長年「存在しない」と公的に否定され続けてきたというのです。

これは単なる「予算の使途不明」というレベルの話ではありません。国家の最高レベルの情報を扱う人物が、自国の機関やトップ科学者たちが「組織的に嘘をついていた」と名指しで断罪したのです。今回は、この衝撃的な告発の中身を、批判的な視点も交えながら、じっくりと掘り下げていきたいと思います。

120という数字の重み〜なぜ「ゼロ」と言われ続けたのか

まず注目すべきは「120以上」という施設の数字です。

たった1つや2つの研究所が見過ごされていた、という話ではありません。30カ国に分散する120以上という規模は、もはや「うっかり見落とし」では説明がつかない数字です。これだけの規模のネットワークを構築し、維持し、そして隠し続けるには、相応の組織力と継続的な意思が必要になります。

ここで一つ、素朴な疑問が浮かんできます。

「存在しない」と公言していた人々は、本当に存在を知らなかったのでしょうか。それとも、知っていて「ない」と言っていたのでしょうか。

もし後者であれば、それは単なる情報管理のミスではなく、明確な意図を持った隠蔽行為ということになります。そしてギャバード氏の発言は、まさにこの「意図的な隠蔽」を真正面から指摘するものでした。

「機能獲得研究」という諸刃の剣

このバイオラボ・ネットワークの議論の核心にあるのが「機能獲得研究(Gain of Function research)」と呼ばれる分野です。

簡単に言えば、ウイルスなどの遺伝子を人工的に改変し、感染力や毒性を「強化」する研究のことです。表向きの目的は、未来に起こりうるウイルスの変異を先回りして予測し、ワクチン開発を加速させることにあります。

聞こえだけは、非常に「立派」な研究目的です。

しかし、少し冷静に考えてみてください。これは「将来、もっと危険なウイルスが生まれるかもしれないので、先に危険なウイルスを人工的に作っておく」という研究でもあるのです。

その「危険なウイルス」が、厳重な管理体制の中で、未来永劫漏れ出ないという保証は、一体誰がしてくれるのでしょうか。

新型コロナウイルスの起源について「研究所流出説」が完全には消えていない現状を踏まえると、この「機能獲得研究」という分野そのものが、科学の進歩と人類存亡のリスクという、両極端な要素を併せ持つ「諸刃の剣」であることが見えてきます。

紛争地に置かれた「火薬庫」という異常事態

さらに見過ごせないのが、これらの施設の「立地」という問題です。

ギャバード氏の指摘によれば、これらのラボの一部は、現在進行形でロシアと戦争状態にあるウクライナのような、極めて不安定な地域に設置されていたといいます。

ここで、想像してみていただきたいのです。

高度な病原体を扱う研究施設が、戦闘地域のど真ん中に存在している状況です。ミサイルが飛び交い、インフラが破壊され、管理体制が機能不全に陥る可能性がある場所に、本来であれば最高レベルのセキュリティが求められる施設が置かれていたのです。

これは、平時の「研究」という枠組みでは到底説明がつかない、極めて異常な配置だと言わざるを得ません。

戦闘によって施設が損壊した場合、内部で保管されている病原体はどうなるのでしょうか。混乱に乗じて、誰かが持ち出すことは可能なのでしょうか。

一国の地域紛争が、いつのまにか「生物兵器級のリスク」を世界中に拡散させる引き金になる――そんな可能性が、現実として存在していたのです。

ファウチ博士をめぐる「身内判定」という壁

この問題で、もう一つ避けて通れないのが、米国の感染症対策の中心人物であったアンソニー・ファウチ博士の存在です。

ギャバード氏は、ファウチ博士やバイデン政権の国家安全保障チームが、これらのラボの存在について国民に繰り返し説明を避け、さらには真実を暴露しようとする人々に対して「圧力」をかけてきたと強く主張しています。

これに対しファウチ博士側の説明は、要約すると次のようなものでした。

「2017年に設定された規制ルールに基づき、研究所内の専門スタッフが『この研究は規制対象の機能獲得研究には当たらない』と判断したので、手続き上は問題なかった」

さて、皆さんはこの説明を聞いて、どう感じるでしょうか。

この理屈の最大の問題点は、「危険性を判断する人」と「その研究を行っている当事者」が、ほぼ同じ立場にいるということです。

これは、いわば「自分の答案を自分で採点して、満点をつけている」状態に近いと言えます。専門知識という「壁」の内側で、身内同士の判断によって「セーフ」のお墨付きが与えられていたとしたら、外部からその是非を検証することは、ほぼ不可能だったはずです。

「手続き上は適正だった」という言葉の裏に、「ルールを作る側」と「ルールを判定する側」が同一であったという、構造的な利益相反が隠れていなかったかどうか。これは、今後も問われ続けるべき重要なポイントだと思います。

私たちが本当に向き合うべき「問い」

今回ギャバード氏は、退任前の最後の仕事として、すべてのラボで現在進行中の研究内容を徹底的に調査するよう、インテリジェンス・コミュニティに命じたといいます。

これは、長年閉じられたままだった「箱」に、初めて公的な光が当てられる可能性を示すものです。

しかし、ここで一つ、頭の片隅に置いておきたいことがあります。

このような「巨大な隠蔽」が暴露される時、私たちはしばしば「すべての真実が明らかになる」かのような期待を抱きがちです。しかし現実には、巨大な権力構造の中では、「一部の事実」を公開することで、別の「より大きな構造」への注目をそらす、という使われ方をされることも、歴史上は珍しくありません。

今回の告発が、本当に「科学と権力の透明性」を取り戻すための一歩となるのか。それとも、別の政治的な駆け引きの「カード」の一枚として使われているだけなのか。

私たちにできることは、その両方の可能性を頭に置きながら、一つの「発表」や「告発」を、無条件に信じることも、無条件に否定することもせず、淡々と事実の積み重ねを見続けていくことだと思います。

科学技術が高度化すればするほど、その「中身」を一般の人間が直接検証することは難しくなっていきます。だからこそ、私たちに残された最大の武器は、「これは本当に妥当な説明だろうか」という、地味で根気強い「問い」を、決して手放さないことなのではないでしょうか。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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