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まずは「知る事」から始まる

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ついに動き出した「日本版CIA」構想

国家情報会議法案が衆院を通過しました。賛成したのは与党だけでなく、中道改革連合や国民民主党など幅広い勢力。なんとなくニュースで流れていますが、これ、かなり大きな話です。

この法案の骨格はシンプルです。総理大臣を議長とする「国家情報会議」を新たに設置し、各省庁に分散していたインテリジェンス機能を一元化するというものです。要するに、情報を「一箇所に集める」仕組みを国家レベルで作ろうとしているわけです。

「情報の一元化」という言葉のウラ側

表向きの説明は「安全保障環境の悪化への対応」や「意思決定の迅速化」です。確かに、北朝鮮のミサイル、台湾情勢、サイバー攻撃の激化など、日本を取り巻く脅威は現実に増大しています。欧米諸国にはすでにCIAやMI6のような強力な情報機関が存在しており、日本だけが「情報後進国」のままでいることへの危機感は理解できます。

しかし、ここで立ち止まって考えてほしいのが、「情報を集める」という行為の性質です。国家が情報収集の権限を持つとき、その対象はどこまで広がるのでしょうか。

野党が恐れた「市民監視」のシナリオ

野党が最も強く懸念を示したのが、「政府への抗議集会に参加した市民が調査対象になるのではないか」という点です。これは決して的外れな懸念ではありません。

過去を振り返れば、戦前の内務省による「思想統制」や特高警察による市民監視は、当初は「国家の安全を守るため」という名目で始まりました。現代においても、アメリカのNSAが自国民を含む膨大な通信データを無断で収集していたことをスノーデン氏が暴露したのは、まだ記憶に新しいことです。

陰謀論的に見れば、「情報の一元化」とは究極的には「誰が何を考え、何をしているかを国家がリアルタイムで把握できる体制の構築」に向かう第一歩とも読めます。SNSの投稿、デモへの参加履歴、特定の団体との関わり——これらが「国家安全保障上の脅威」と判断されたとき、あなたは知らぬ間にリストに載っているかもしれません。

付帯決議は「お守り」になるのか

法案には、プライバシーへの配慮や政治的中立性の確保を求める付帯決議が盛り込まれました。これが中道改革連合や国民民主党が賛成に回った理由のひとつです。

ただ、付帯決議というのは法的拘束力を持たない「お願い」にすぎません。「配慮してください」と書いてあるだけで、違反しても罰則はないのです。過去の国会でも、数多くの付帯決議が実質的に無視されてきた歴史があります。法的に強制力のない文言を盾に「懸念は解消された」とするのは、あまりにも楽観的すぎる見方といえます。

「日本版ディープステート」誕生への布石?

さらに踏み込んで考えると、総理大臣を頂点に据えた情報機関というのは、時の政権が情報を政治利用できる構造でもあります。野党の動向、ジャーナリストの取材活動、市民団体の組織情報——これらが「安全保障情報」という名の下に収集・分析されれば、権力を維持したい政治家にとってこれほど都合の良いツールはないでしょう。

諸外国の事例を見ても、情報機関が政治的に独立性を保つことは非常に難しく、しばしば政権の意向に沿う形で動いてきました。「国家情報会議」が真に中立・公正な機関として機能するための制度設計が、この法案には決定的に欠けています。

私たちに今できること

法案は今の国会で成立する見通しです。成立を止めることは現時点では難しいかもしれませんが、私たちにできることがあります。

まず、この法案の存在と内容を広く知ることです。メディアの扱いは必ずしも大きくありませんが、日本社会の情報管理の在り方を根本から変えうる法律です。次に、運用状況を継続的に監視することです。情報公開請求、報道機関への情報提供、そして選挙での判断——市民がウォッチドッグの役割を担い続けることが、制度の暴走を防ぐ最後の砦になります。

「知らなかった」では済まされない時代が、静かに始まっています。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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