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まず、これが現実に起きていることを知ってほしいです
先日、国会でとんでもない数字が飛び出しました。
相続税55% + 所得税45% + 住民税10% = 合計110%
これは架空の話ではなく、加藤財務大臣が国会で実際に言及した内容です。暗号資産で大きな利益を出した人が亡くなった場合、相続税と所得税が「同時にかかる」ことで、理論上、利益を超える税負担が発生する可能性があるというものです。
加藤大臣の返答がまた面白くて、「これが起こるのは極めて稀である。また暗号資産に限るわけではない。」というものでした。
……いや、「稀だから問題ない」って話じゃないんですよね。しかも「暗号資産に限らない」って、他にも同じ構造の罠がありますって自ら認めてしまっているわけです。
なぜこんな構造になっているのかという話です
現在、暗号資産の譲渡益は「雑所得」に分類されています。ここが最大の問題で、NISAや株式の譲渡益とは違い、損益通算も限定的で、税率は最大55%(所得税45%+住民税10%) という超重税地帯なんです。
そこに相続が絡むと悲劇が起きます。含み益のある暗号資産を持ったまま亡くなると——
- 相続税として資産評価額の最大55%が課税される
- さらに、その後に資産を売却すると譲渡益に最大55%が課税される
- 結果として、元手を超えた税金が発生する可能性が生まれる
これ、陰謀論的に見ると「新しい資産クラスを旧来の課税体系に無理やりはめ込んで、意図的に不利な扱いをしているのでは?」という疑念が生まれてきます。国内の暗号資産投資を抑制したいのか、あるいは単純に税収を最大化したいだけなのか——どちらにせよ、投資家に不利な構造が放置されているのは事実です。
「稀だから問題ない」という論理がそもそもおかしいです
大臣の発言に戻りましょう。「極めて稀」という言葉は、政治家が問題を矮小化するときの定番フレーズです。
でも考えてみてください。今は「稀」でも、これだけ暗号資産が普及すれば、10年後・20年後には該当者が急増する可能性があります。ビットコインを数年前に購入して億単位の含み益を持っている人は、すでにかなりの数になっています。彼らが高齢になれば、今の税制のままでは相続のたびに100%超の課税問題が続発することになるわけです。
また「暗号資産に限らない」という発言も見逃せないです。これは言い換えると、日本の税制には同様の二重課税トラップが他にも存在するということを政府が認めたも同然です。知らない人が損をするような構造が、いくつも埋め込まれている可能性があります。
NISAも「最初だけ甘い」という警戒論があります
少し視野を広げると、NISAについても同じような視点で語る専門家が増えています。現在のNISAは確かに非課税で魅力的です。しかし「政府が国民に投資を促し、資産形成を進めさせた後に課税ルールを変える」というシナリオを心配する声は、決して陰謀論の域を出ていないと思います。
歴史的に見ても、政府が一度作った税優遇を永続させた例は多くないです。財政悪化が続く日本において、NISAの非課税枠が将来的に縮小・廃止・課税対象化される可能性はゼロとは言えないです。「まず乗ってもらって、後から変更する」という流れは、政策の世界では珍しくないです。
無関心でいることのリスクが一番大きいです
今回の110%問題が教えてくれるのは、「知らないと合法的に搾り取られる」 という現実です。
脱税は犯罪ですが、税制の構造を知り、合法的に節税することは権利です。金融リテラシーとは「株の銘柄を知っている」ことではなく、自分の資産にどんな税がかかるのかを理解することです。
今すぐできる対策として——
- 暗号資産は「雑所得」であることを理解し、年間の利益管理をしっかり行う
- 相続対策として、生前の資産移転や暗号資産の分散保有を検討する
- NISAを活用しつつ、制度変更のアンテナを常に張っておく
- 信頼できるFP(ファイナンシャルプランナー)や税理士に相談する習慣をつける
国は優しくないです。でも、ルールを知っている人には比較的公平です。まず知ることから始めましょう。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、税務・法務の専門的なアドバイスではないです。具体的な対策は専門家にご相談ください。
財務大臣が暗号資産の税率110%問題について国会で言及。暗号資産譲渡益が雑所得として最高55%課税され、相続税との重複で高額利益時に100%超負担が生じうる問題。
相続税55% + 所得税45% + 住民税10% = 110%… pic.twitter.com/ONNzaJS6Fx
— 🌸上城孝嗣 | 因果の法則 | 彌栄 | 感謝 🙏 (@taka_peace369) March 17, 2026











