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あなたは今日、何に時間を使いましたか?
朝から晩まで予定が詰まっている。メールの返信、会議、タスクの処理……気づけば夜。それなのに、なぜか手元にお金が残らない。口座残高はいつも似たような数字。「こんなに働いているのに、なぜ?」と感じたことがある人は、少なくないはずです。
元ゴールドマン・サックスのバンカーとして、超富裕層や企業のトップと長年向き合ってきた田中渓氏は、この「忙しいのに豊かになれない」現象を、あるひとつの構造的な問題として捉えています。
それは、才能や運の問題ではありません。時間の使い方・習慣・思考の構造に、深いワナが隠されているのです。
真面目な人ほど「消費する側」に回ってしまう
田中氏がゴールドマン・サックスで見てきた富裕層や意思決定者たちには、共通する特徴がありました。彼らは「忙しそうに見えない」のです。
一方、いつも忙しそうにしている人たちは何をしているか。それは「誰かに言われたことをこなす仕事」です。タスクをこなし、会議に出席し、メールを処理する。これらは全て、誰かの意思決定の結果を実行している行為です。
つまり、真面目に働けば働くほど、「他者の判断を実行する装置」として機能してしまう構造があります。忙しさは、むしろ「自分で判断していない証拠」とも言えるのです。
豊かな人たちは、自分の時間の大半を「判断すること」と「仕組みを作ること」に使っています。そして、実行は他の人や仕組みに委ねている。この差が、時間の経過とともに、豊かさの差として現れてきます。
「忙しさ」は、思考停止のサインかもしれない
忙しいと、人は深く考えることができなくなります。日々のタスクに追われていると、「なぜこれをやっているのか」「本当にこれが最善か」を考える余裕がなくなります。
田中氏が特に強調するのが、「習慣の自動化」の落とし穴です。人は、楽な方向に流れる生き物です。毎日同じルーティンをこなすことで安心感を得てしまい、気づけばそのルーティン自体が「目的」になってしまうことがあります。
問題は、その習慣が「自分を豊かにする行動」ではなく、「現状を維持するための行動」で固められているケースが非常に多い点です。
たとえば、毎朝ニュースを読んでインプットしているつもりが、実は思考の深さは変わっておらず、ただ情報を消費しているだけ。読書をしているつもりが、内容を実生活に活かしきれていない。こうした「なんとなく頑張っている感」の積み重ねが、豊かさとの距離を縮めることなく、時間だけを消費させていきます。
超富裕層の「時間の使い方」は、根本的に違う
田中氏が富裕層と接する中で気づいたことのひとつが、彼らの「意思決定の速さと質」です。
彼らは「情報が揃ったら決める」のではなく、「ある程度の情報で決め、動きながら修正する」という思考回路を持っています。情報収集に時間をかけすぎることのコストを、肌で理解しているのです。
また、彼らが大切にしているのは「誰と時間を使うか」です。単に付き合いを広げることではなく、自分の思考や判断に刺激を与えてくれる人間関係に、意識的に時間を投資しています。「人脈」ではなく「知的刺激を与え合える関係」と言い換えると、より近いかもしれません。
さらに興味深いのは、富裕層の多くが「やらないことを明確に決めている」点です。忙しい人は、頼まれたことを断れなかったり、新しい情報や機会に飛びついてしまいがちですが、意思決定者たちは「自分のコアに関係ないことはやらない」という基準を持っています。この「引き算の思考」こそ、時間を生み出す最も強力な手段です。
「まほろば塾」で伝えたいこと
「まほろば塾」では、こうした富裕層や意思決定者の思考・習慣・時間の使い方を、具体的な事例とともに深く掘り下げています。
単なるビジネスノウハウではなく、「なぜその判断をするのか」「どんな思考回路でその結論に至るのか」という意思決定の根本構造を学ぶ場です。
真面目に努力しているのに、なぜかうまくいかない。忙しいのに、なぜか豊かになれない。その問いに、正直に向き合うための場所と言えるでしょう。
まとめ:豊かさは「頑張り方」を変えることで近づいてくる
田中渓氏のメッセージの核心はシンプルです。「忙しさを誇ってはいけない」ということです。
忙しいことは、誰かの意思決定を実行している状態に過ぎない可能性があります。本当に豊かになるためには、「実行する時間」を減らし、「判断する時間」「仕組みを考える時間」「質の高い人間関係に投資する時間」を増やす必要があります。
あなたの今日の時間の使い方は、どちらに偏っていたでしょうか?
その問いを持つことが、豊かさへの第一歩になるのかもしれません。
「まほろば塾」では、時間・判断・習慣の本質を深く学ぶことができます。







