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まずは「知る事」から始まる

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はじめに――なぜ今、この話をしなければいけないのか

「農業の話でしょ?自分には関係ないや」

そう思ったあなた、ちょっと待ってほしいんですよ。

これ、農業の話じゃないんです。96兆円規模の日本の資産が、今まさに外国資本に渡ろうとしている話なんですよ。しかも、その仕掛けが法律改正という”合法的な手続き”でひっそりと進んでいる。

知らない間に決まって、知らない間に実行されて、気づいた時には「あの時止めておけばよかった」ってなる、そういう話なんですよ。


農林中金って何者?まずここから

農林中金(農林中央金庫)というのは、JAや農業者たちが積み上げてきた資金を運用する金融機関なんですよ。

総資産なんと96.4兆円

格付けはA+クラス。メガバンク顔負けの超優良資産がここに眠っているんですよ。

農業者が「俺たちの金を守る銀行」として育ててきた組織なんですが、これが今、ものすごい勢いで「変えられようとしている」んですよ。


今回の農林中金法改正、2つのポイント

①農業者への出資を「必須業務」に格上げ

元々、農林中金って農業に限らずいろんな分野に資金を回す組織だったんですよ。実際、今の農業者への出資額はたった23億円。総資産96兆円のうちの0.002%しかないんですよ。

「農業のための金庫」なのに、農業に全然お金が回ってなかったというね。

それを「ちゃんと農業者にお金を出しましょう」と法文に明記しようというのが1つ目の改正なんですよ。

聞こえはいいんですよ。聞こえは。

②出資割合50%以下なら手続き緩和

これが問題の本丸なんですよ。

今まで出資割合が10〜50%の場合、中央の農林中金が「これ本当に出資していいですか?」って確認・認可する仕組みがあったんですよ。それを50%以下なら各地のJAが独自判断でOKにしましょうと緩和するんですよ。

50%以下なら経営権を取得できる。つまり、その農業法人を実質的に「支配できる」ポジションに立てる。

そういう出資がどんどんしやすくなるということなんですよ。


農業近代化資金融法の改正も同時進行

これとセットで、もう一つの法律も改正されるんですよ。「農業近代化資金融法」という法律で、個人農家への融資上限がなんと2億円、法人には7億円まで引き上げられるんですよ。

7億円ですよ?

7億使って農業するって、もう”普通の農家”じゃないんですよ。それはもう農業法人、株式会社レベルの話なんですよ。

個人農家がトラクター買ったりするような話じゃなくて、大規模農業法人を作って、そこにどんどん資金を突っ込める仕組みに変えようとしているということなんですよ。


「外部有識者を理事に入れる」という第3の改正

ここが一番やばいんですよ。

2025年1月、農林中金は米国債の運用で1兆円超の損失を出したんですよ。

「短期と長期の金利差で稼ごうとしたら、金利が逆転してズドンとやられた」という話なんですが、それを受けて「どうしたら再発防止できるか」という有識者会議が開かれたんですよ。

で、その結論が「外部有識者を理事会に入れよう」だったんですよ。

理事会というのは農林中金の業務執行を全部決めるところ。言い換えると、「96兆円の使い道を決める部屋」なんですよ。

しかも今回、外部理事の就任にあたって「兼職・兼業OK」「非常勤でもOK」「責任は限定契約でOK」という条件が付くんですよ。

要するに、他の仕事をしながら、責任も限定的なまま、日本最大級の農業金融機関の意思決定に参加できるということなんですよ。


ここで陰謀論的に考えてみると…

普通に考えると「運用失敗したから外部の金融プロを入れよう」という話に聞こえるんですよ。

でも待ってほしいんですよ。

三菱UFJ、三井住友、みずほといったメガバンクも外部取締役を入れてるんですよ。でも彼らが入れてる「外部取締役」って誰か知ってますか?

弁護士、会計士、保険会社の人、メーカーの人、シンクタンクの人……

金融のプロじゃないんですよ。

なぜかというと、「金融のことは自分たちがプロだから」なんですよ。外部取締役は法律・コンプライアンス・市場環境・社会動向などを見てもらうために入れてるんですよ。

ところが農林中金の今回の改正では、「運用の失敗をカバーできる金融の専門家」を理事会に入れようとしているんですよ。

趣旨が全然違う。

他の銀行の真似をするといいながら、「そこだけ切り出して」全く別のものを入れようとしてるんですよ。これって意図的にやってるとしか思えないんですよ。


「監督」じゃなくて「執行」に外部人材を入れる謎

農林中金の組織は大きく2つの意思決定機関があるんですよ。

機関役割外部者
経営管理委員会(19名)基本方針・理事選任外部有識者6名すでにいる
理事会業務執行・全決定今まで内部のみ

外部有識者はすでに「経営管理委員会」に6名いるんですよ。しかもサステナビリティアドバイザリーボードという組織には4名全員が外部有識者なんですよ。

「外部の目が入ってなかった」は嘘なんですよ。すでに入ってた。でも機能しなかった。

だったら「監督機能を強化する」という方向にするのが筋なはずなんですよ。

でも今回の改正は逆なんですよ。執行権を持つ理事会の中に外部人材を入れるという方向なんですよ。

監督じゃなくて執行に外部が入るということは、意思決定そのものに外部の人間が加わるということなんですよ。

96兆円の使い道を、誰とも分からない「外部の人」が決められるようになるということなんですよ。


最大の恐怖シナリオ

ここからは「もしかしたら」の話なんですけど、でも可能性として十分あり得る話なんですよ。

ステップ1:農林中金が農業法人に大規模な融資・出資を行う(50%以下で経営権に近い影響力を持つ)

ステップ2:農林中金の理事会に「外部有識者」が入り、資金運用の方向性を決める

ステップ3:その外部有識者が外国資本や外国の意向に沿った人物だった場合……

農林中金が持つ農業法人への影響力ごと、外国にコントロールされてしまうんですよ。

農林中金自体が乗っ取られたら、農林中金から7億円借りた農業法人も一緒についていくことになる。

日本の農地と食料生産が、外国のコントロール下に入るというシナリオなんですよ。

これ、イギリスで実際に起きたことと似てるんですよ。「生産性向上」「近代化」「大規模化」という綺麗な言葉で小規模農家を淘汰して、結果的に農業の支配権が特定の資本の手に渡った、という話なんですよ。


JAの全中トップ人事とも連動している?

さらに気になるのが、同時期にJA全中(全国農業協同組合中央会)のトップも交代したということなんですよ。

新しいトップは長野県出身の方で、農林中金の経営管理委員会の委員長にも就任するということなんですよ。

つまりJA全体の方向性を決める人と、農林中金の理事を選ぶ人が同じ人になるということなんですよ。

この人物の思想・方向性によって、今回入ってくる「外部理事」が誰になるかが決まる。

もしこの人物が、グローバルアジェンダに親和的な人物だったとしたら……

「偶然にしてはできすぎている」タイミングで色々なことが動いているということなんですよ。


国会ではほぼ通る、でも記録には残せる

現状、衆議院は自民党が多数を持っているので、この法案はほぼ通ると見ていいんですよ。

参議院で揉めたとしても、衆議院で再度採決されれば法律になる。

でも、だからといって何もしなくていいわけじゃないんですよ。

今の国会審議でこの問題点を指摘した議員が誰で、賛成した議員が誰か、それをしっかり記録しておくということが大事なんですよ。

将来、農林中金がらみで日本の農業・食料安保に問題が起きた時、「あの時賛成票を入れたのは誰だ」という話になる。その時の証拠として、今の動きを記録しておく必要があるんですよ。


まとめ

今回の農林中金法改正、表向きは「農業者への融資を充実させよう」という話なんですよ。

でも裏側を見ると:

  • 農業法人への大規模出資を容易にし
  • 経営権近くまで影響力を持てるようにして
  • その資金の使い道を決める理事会に「外部の人間」を入れられるようにする

という構造になっているんですよ。

96兆円という日本最大級の農業資産を守るために作られた農林中金が、逆にその資産を外部に明け渡すための「鍵」にされようとしているかもしれない。

これが杞憂で終わることを願うばかりなんですよ。

でも知らないよりは、知っておくべき話なんですよ。


この記事が気になった方は、ぜひ国会審議の動向を一緒にチェックしていきましょう。

大和京子

子供を守るために日本をよくしたいと願う母です! 1人でも多くの人達に思いが届きますように。

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