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まずは「知る事」から始まる

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いま、インドのガソリンスタンド前には長蛇の列ができています。パニック買いという言葉では収まらないほどの混乱で、石油・ガスの供給不足はすでに国民生活に深刻な打撃を与えはじめているんです。

そもそも、なぜこうなったのか。

インドはその原油需要の8割以上を輸入に頼っています。しかも戦略的備蓄はわずか6日分。ひとたび供給が止まれば、あっという間に国内は機能不全に陥るという、恐ろしく脆弱な構造を抱えているんです。

これまでインドはロシアからの原油輸入を大幅に増やすことで、比較的安価にエネルギーを調達してきました。ウクライナ侵攻後、欧米諸国がロシア産エネルギーへの制裁を強化する中でも、インドは独自路線を貫き、格安なロシア産原油を爆買いする「抜け道」として機能していたんです。

ところが、ここに来てその戦略が揺らいでいます。西側諸国からの「脱ロシア」圧力はじわじわと強まり、インドは中東産原油への依存度を高める方向へ舵を切らざるを得なくなりました。その矢先に起きたのが中東情勢の悪化です。供給不安と原油価格の高騰が重なり、元々弱含みだったルピーがさらに急落。原油は外貨建て(主にドル)で購入するため、通貨安は輸入コストを直撃します。これが国内のガソリン・軽油価格の上昇につながり、エネルギー危機を加速させているわけです。

ここで、少し陰謀論的な視点を加えてみます。

「なぜこのタイミングでインドは中東依存にシフトしたのか」という問いに対して、一部の論者はこう指摘します。欧米がインドに脱ロシアを迫る一方で、中東の不安定化を招く紛争には深く関与している。結果として、インドは「高い原油しか買えない状況」に追い込まれているではないか、と。

さらに穿った見方をすれば、インドのような新興国が自国に有利な資源調達を行うことへのけん制として、経済的に「痛み」を与える構図が意図的につくられているのではないか、という声も出てきています。実際、インドは14億人以上の人口を抱える巨大経済圏であり、その成長を支えるエネルギー戦略を握ることは、地政学的に非常に大きな意味を持ちます。BRICSの文脈でドル覇権への挑戦が語られる中、インドのエネルギー不安定化は「偶然」ではないかもしれない、という見方は完全には否定できないんです。

もちろん、陰謀だけで語れない現実もあります。

インド政府自身の政策的失敗も無視できません。戦略備蓄をわずか6日分しか積み上げてこなかったのは、コスト重視の短期的判断の結果です。エネルギー安全保障の観点から言えば、日本でさえ約200日分の備蓄を持っているのに対し、6日分というのは「危機管理の放棄」と言っても過言ではないレベルです。

ガソリン行列という目に見える形で痛みを感じている国民の不満は、今後政治的な不安定につながる可能性があります。モディ政権は2024年の総選挙を経て続投していますが、エネルギーと物価の問題は庶民の生活に直結するだけに、政権基盤を揺るがしかねません。

インドが今後どちらに転ぶか、ロシアとの関係を再強化するのか、それとも中国との接近をさらに深めるのか。あるいは西側と妥協点を探るのか。その選択が、アジアどころか世界のエネルギー地図を塗り替えるかもしれないんです。

インドの「6日分」という数字が、これほど重い意味を持つとは、なかなか想像しにくいですよね。でも現実は、すでにそこまで来ているんです。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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