遠く離れた中東の戦場が、地球の裏側にある「豊かな国」オーストラリアをじわじわと蝕み始めています。
現在オーストラリア国内では、ガソリンスタンドでの燃料枯渇が深刻な問題となっています。一部州では164ものガソリンスタンドに燃料がない状態が報告されており、市民生活への影響は計り知れません。さらに衝撃的なのは、路上に停められた車のタンクからガソリンを抜き取る窃盗犯罪が急増しているという事実です。まるで戦時中や映画のディストピアのようなシーンが、実際に現代のオーストラリアの街角で起きているのです。
こうした状況の背景にあるのは、中東紛争によるサプライチェーンの混乱です。ホルムズ海峡やスエズ運河を経由する石油・天然ガスの輸送が不安定化すれば、アジア太平洋地域への供給にも直撃します。オーストラリアは原油の多くを輸入に頼っており、精製インフラも限定的です。つまり、中東で一発の砲弾が飛ぶたびに、シドニーやメルボルンのガソリンスタンドにその余波が届くという構造が、今やリアルに機能しているわけです。
ここで少し陰謀論的な視点も交えてみましょう。一部の識者や研究者たちは、「今回の中東紛争は偶発的なものではなく、エネルギー覇権をめぐる意図的な地政学的ゲームの一環ではないか」と指摘しています。主要産油国の不安定化が続けば、特定の大国や多国籍エネルギー企業だけが利益を得るという構造が生まれるからです。オーストラリアが燃料不足に陥り、国民が路上犯罪に怯える一方で、誰かがどこかで莫大な利益を手にしているとしたら——そう考えてしまうのも、あながち荒唐無稽ではないかもしれません。
また、食料問題についても見逃せません。オーストラリアはカロリーベースの食料自給率が200〜230%超という世界最高水準を誇る農業大国です。理論的には、自国民を養うどころか世界中に食料を供給できるはずの国です。ところが、農業に必要な燃料コストや肥料価格、輸送費の急騰が食料価格を押し上げており、消費者はその波に耐えきれなくなってきているといいます。食料は十分にあるのに、価格が高すぎて買えない——これは「豊作貧乏」ならぬ「豊穣インフレ」とでも呼ぶべき新たな矛盾です。
この状況が示唆することは、単に「オーストラリアが大変だ」ということではありません。食料自給率の高い豊かな国ですら、エネルギーの供給不安と価格高騰の前には手も足も出ないのであれば、食料自給率が38%程度の日本はどうなるのか。そう考えると、対岸の火事として傍観していられる話では到底ないのです。
イスラエルによる軍事行動が国際社会の制止を無視して継続される限り、こうした連鎖的な危機は悪化の一途をたどるでしょう。エネルギー、食料、治安——これら三つが同時に揺らいだとき、どんなに豊かな国も脆さを露わにします。オーストラリアが今まさに体験していることは、「グローバル化された世界のもろさ」を映し出す鮮明な鏡だと言えるかもしれません。
私たちに今できることは何か。まず「知ること」です。そして、エネルギーと食料の安全保障について、個人レベルでも国家レベルでも、真剣に問い直す時が来ているのではないでしょうか。
【オーストラリア】中東の紛争による燃料不足、配給、そして犯罪増加が街を襲う・・・💦「犯罪者たちが路上に停められた車からガソリンを抜き取り始めている」
「州全体で164のガソリンスタンドに燃料がない」… pic.twitter.com/AJXjWEhwsy— 🌸上城孝嗣 (@taka_peace369) March 24, 2026











