2026年3月23日の夜、外務省がとんでもない規模の注意喚起を出しました。
外務省は23日夜、全世界を対象に、海外に渡航・滞在する邦人に対し、中東情勢の緊迫化に伴う広域情報を出しました。これ、よく読むと普通じゃないんです。12日に更新した米国やイスラエルなど55カ国・地域の注意喚起を、全世界向けに拡大したというわけで、もはや「中東だけ気をつけて」というレベルの話ではなくなっています。
いったい中東で何が起きているのか
そもそもの話をすると、事態は今年2月から一気に動き出しました。
2026年2月28日、米国とイスラエルはイランに対する大規模軍事攻撃を開始し、その過程でハメネイ最高指導者が暗殺されました。これに対しイランは直ちに報復に踏み切り、湾岸諸国の米軍基地のみならず、石油施設や観光ホテルなど民間インフラも攻撃対象としました。また、日本の石油輸入の生命線であるホルムズ海峡も事実上封鎖される事態となり、中東情勢は急速に全面軍事衝突の段階へと移行しました。
これはガザ問題の延長線なんかじゃなく、もはや中東の秩序そのものが崩れ始めているような状況です。
中東地域において攻撃の応酬が継続し、地域情勢が悪化しています。またイランによる湾岸諸国における民間施設等への攻撃が発生しています。その他諸国でもミサイルや無人機が迎撃された事例があります。
「無人機が迎撃された」って、もうSFじゃないですよね。現実です。
「中東の話でしょ?」は通じない
ここが今回の注意喚起で一番肝心な部分です。
中東情勢の悪化を受け、中東地域以外においても、不測の事態が発生する可能性が排除されません。最新情報を収集し、周囲の状況に普段以上に注意してください。
さらに、日本政府だけじゃなく米国も動いています。現地時間3月22日、米国国務省は、全世界の米国民向けの渡航情報として、世界各地の米国や米国人に関連する施設がイランを支持する勢力の標的になる可能性があるとして、注意喚起を発出しました。
つまり、米国施設の近く──在日米軍基地周辺とか、アメリカ系のホテルやショッピングモールとか──にいる日本人も、理屈の上では無関係ではないということになってきます。
「陰謀論的」に読み解くと…
ここからは少し斜めから見た視点として聞いてください。
今回の事態、攻撃直前、米国とイランはジュネーブで核協議を行ったが、交渉は決裂し外交的解決の可能性は著しく低下していました。いわば「話し合いのテーブル」が崩れた直後に軍事行動が始まったわけです。
「なぜよりによってこのタイミングで?」と思う人も多いでしょう。トランプ米大統領は、軍事作戦が4週間から5週間以上継続する可能性に言及し、必要であれば地上部隊の派遣も排除しない姿勢を示しています。また、イランの次の最高指導者の選出にトランプ大統領自身が関与する旨述べています。
「次のリーダーを自分で決める」──これ、かなり衝撃的な発言です。単なる軍事的な制裁ではなく、イランという国家そのものの構造を変えようとしているとも受け取れます。体制転換、つまりレジームチェンジです。イラク戦争のときと似たような匂いがしませんか?
そして石油です。我が国は原油の約95%を中東地域に依存しており、ホルムズ海峡の封鎖は重大な戦略的リスクとなります。日本は直接の当事者でもないのに、エネルギー面では完全に人質状態といっても過言ではないんです。「なぜ日本がこんなことに?」という疑問は正直、的を射ていると思います。
海外にいる日本人が今すぐやるべきこと
外務省は具体的に以下を呼びかけています。
特に、中東地域に滞在中の方は、引き続き複数の情報源から中東情勢の滞在国への影響等の可能性やフライト情報を含む最新情報を収集し、軍事施設等に近づかない、軍事施設や攻撃被害等の写真・動画撮影をしない等、自らの安全確保に努めてください。
軍事施設の写真撮影は特に注意が必要で、そうした施設等の写真・動画撮影はイラン当局からスパイ活動とみなされ、拘束される恐れがあるため、厳に行わないでください。という警告まで出ています。SNSに投稿するつもりで気軽に撮影したら、拘束されるケースもあり得るということです。
また、外務省の無料メール配信サービス「たびレジ」への登録も強く推奨されています。旅先の最新安全情報が日本語で届くので、海外に行く予定のある方は必ず登録しておくべきでしょう。
「中東の話は遠い」と思っていた時代は、もう終わったのかもしれません。エネルギー、物価、そして今や人の安全まで、あの地域の出来事は確実に日本に波及してきています。油断せず、情報収集を続けることが今できる最大の自衛です。
外務省が全世界の邦人に注意喚起!中東情勢悪化により「情報収集を」外務省は23日夜、全世界を対象に、海外に渡航・滞在する邦人に対し、中東情勢の緊迫化に伴う広域情報を出しました。
中東以外の地域でも「不測の事態が発生する可能性が排除されない」と注意喚起。… pic.twitter.com/s9PLIpDwZ7
— 🌸上城孝嗣 (@taka_peace369) March 24, 2026











