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まずは「知る事」から始まる

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ちょっと前まで、「脳とコンピュータが繋がる」なんて話は、攻殻機動隊やマトリックスの世界だけの話だと思っていたはずです。ロボットが工場で人間の代わりに働き、ドローンが空を飛び回る光景でさえ、「自分が生きているうちには来ないだろう」と感じていた人は多かったはず。

でも気づけば、Amazonの倉庫はロボットだらけで、宅配ドローンの実証実験があちこちで始まっています。人間の想像力は昔から変わっていないけれど、それを形にする技術のスピードが、もう人間の感覚を超えてきているんです。


Neuralinkで起きていること——これはもう「実験」じゃない

イーロン・マスク率いるNeuralinkの臨床試験では、すでに21人の参加者に脳内チップが埋め込まれています。その成果は想像を超えるものでした。

  • ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者がロボットアームを思考だけで操作
  • 失った声をデジタル音声として復元
  • 頭の中で考えるだけで書籍を執筆

これ、SFの設定じゃなくて、2024〜2025年にかけて実際に報告されている話です。脊髄損傷で全身が動かせない人が、念じるだけでパソコンのカーソルを操作してチェスをプレイした映像も公開されています。

医療的な観点から見れば、これは間違いなく革命です。視力や聴力を失った方、体が不自由な方にとっては、文字通り「生きる世界が広がる」技術なので、否定する気にはとてもなれないです。


でも待って——この技術、誰が何に使うかは別の話ですよね

ここからが、少し立ち止まって考えたいところです。

技術そのものに善悪はないとよく言われます。包丁は料理にも使えるし、凶器にもなる。でも、脳に直接アクセスできる技術となると、話のスケールが包丁どころじゃないですよね。

実は米国防総省の研究機関DARPAは、以前から「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」の軍事応用に莫大な予算を投じていることが知られています。思考だけで無人機(ドローン)の群れを操作する兵士、感情を読み取られたり逆に操作されたりする尋問技術——これは陰謀論でもなんでもなく、学術論文や公開資料に実際に記載されている研究テーマです。

さらに踏み込んだ話をすると、「脳のデータ」が収集・蓄積されたとき、それは誰のものになるのか、という問題があります。あなたが何を考え、何に感情的に反応し、どんな記憶を持っているか——そのデータが企業や政府のサーバーに保存されるとしたら、どうでしょうか。

陰謀論的に言えば、「脳内広告」「思考の検閲」「感情の遠隔操作」さえも技術的には不可能ではない未来が、もうそこまで来ているんです。現時点でそれをやっている証拠はないですが、「やろうと思えばできる技術」が存在すること自体、十分に恐ろしいと思いませんか。


キーボードの次に消えるのは「考える力」かもしれない

話を少し身近なところに戻すと、すでにキーボードが不要なパソコンの設計が進んでいます。思考や視線・脳波で操作するデバイスは、数年以内に一般市場に登場するとも言われています。

便利になること自体は素晴らしいです。でも、ちょっと歴史を振り返ってみると、技術が便利になるたびに人間の「何か」が少しずつ失われてきた気もするんです。

  • カーナビが普及して、地図を読む力・空間認識力が弱くなった
  • スマホの電話帳機能で、友人の電話番号を覚えなくなった
  • 検索エンジンで、自分の頭で考える前にGoogleに聞くようになった

次に失われるのは、もしかしたら「何かを伝えるために言語を組み立てる力」かもしれないです。思考が直接デジタルに変換されるなら、文章を書く練習も、言葉を選ぶ苦労も、必要なくなります。便利の代償として、人間の内側が少しずつ空洞になっていく——そんなイメージが拭えないです。


技術の進化に「待った」はかけられないけれど

もちろん、テクノロジーの進化を止めることはできないし、止めるべきでもないと思います。Neuralinkで動けるようになった人がいる。声を取り戻した人がいる。その事実は本当に素晴らしいことです。

ただ、技術の進化と倫理の議論が、同じスピードで進んでいないことが問題なんです。AIの規制論議だって、技術の進化に議論が追いついていないのが現状ですよね。脳インターフェースとなれば、その遅れはもっと深刻になる可能性があります。

私たちにできることは、「知っておくこと」だと思います。この技術が何者によってどう使われようとしているのかを、ぼんやりとでも把握しておくこと。便利さに流されながらも、「でも、これって誰の得になってるんだろう」と、時々立ち止まって考える習慣を持つこと。

脳とネットが繋がる未来は、もう来ています。問題は、その未来を私たちがどう生きるか、だと思うんです。


「便利になるたびに、何かを失っていないか」——たまにそう自問する癖が、案外これからの時代の最大のサバイバルスキルかもしれません。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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