2月22日、ロンドン西部のサウスオールで衝撃的な出来事が起きました。地域のシンボルとして100年以上の歴史を刻んできた「キングズ・ホール・メゾジスト教会」が炎に包まれ、その長い歴史に幕を閉じることになったんです。
でも、不思議なことに気づきませんか?日本のニュースはおろか、イギリス国内のメディアでもこの火災はほとんど大きく取り上げられませんでした。
「1件の事故」ではなく「150件超のパターン」
実はこれ、孤立した出来事ではないんです。過去5年間でイギリス全土において150件以上の教会が放火被害を受けているという報告があります。単純計算で月2〜3件のペースで、どこかの教会が燃やされている計算になります。
さらに視野を広げると、2024年だけでヨーロッパ全体でキリスト教施設を標的にした放火が94件に上るというデータもあります。これはもはや「たまたま」や「個別の犯罪」では説明できないレベルの数字です。
メディアが「見て見ぬふり」をする理由
ここで浮かび上がるのが、報道の極端な少なさという問題です。
もしこれが逆の立場、つまりモスクやユダヤ教のシナゴーグが同じペースで燃やされていたとしたら、間違いなく大々的な報道が相次いでいたはずです。ところが教会の場合は、なぜか静寂が続きます。
背景には移民問題やイスラム過激主義との関連性を指摘する声もあり、メディアや政府がその「センシティブな話題」に触れることを極端に避けているのではないか、という見方が広がっています。サウスオールはロンドンの中でも南アジア系移民が多く暮らす地域として知られており、地域の文脈も複雑です。
「沈黙」は問題を消してくれない
政府もメディアも「触れなければ炎上しない(皮肉な意味で)」と思っているのかもしれません。でも現実には、報道されないまま教会は燃え続けています。
情報を隠したり、矮小化したりすることで一時的に社会の動揺を抑えることはできても、問題の根本は何も解決しません。むしろ「なぜ報道しないのか」という疑念が積み重なることで、政府やメディアへの不信感がどんどん膨らんでいくという悪循環に陥っています。
これはイギリスだけの話ではありません。フランスでも、ドイツでも、そして日本でも「オールドメディアは政府に都合の悪い情報を流さない」という批判は根強くあります。権力に近いメディアほど、権力に不都合な真実には目をつぶる――その構造は、どの国でも大差ないのかもしれません。
私たちにできること
100年以上の歴史を持つ建物が一晩で失われる。その事実だけでも十分に悲しいことです。そしてそれが組織的・継続的なパターンである可能性があるにもかかわらず、誰も声を上げないとしたら、それはさらに深刻な問題です。
まず「知ること」、そして「広めること」――オールドメディアが黙っているなら、私たちひとりひとりが情報を取りに行くしかない時代になっているのかもしれません。
※本記事で引用している放火件数等のデータは複数の海外報告に基づくものですが、現時点で全てが公式に確認されたものではありません。引き続き情報の検証が必要です。







