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まずは「知る事」から始まる

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20世紀を代表するスーパースター、マイケル・ジャクソン。その名を聞けば、誰もが華やかなステージや革命的な音楽を思い浮かべるはずです。でも、彼の人生の後半を振り返ると、単なる「エンターテインメントの帝王」という言葉では到底語り切れない、もっと深くて重いストーリーが見えてきます。


世界中の子供たちへ向けたメッセージ

マイケルの楽曲には、一貫したテーマがありました。それは「子供たちを守ること」と「世界を癒すこと」です。

「Heal the World」「We Are the World」「Earth Song」――これらの曲は単なるヒット曲ではなく、マイケルが魂を込めて世界に投げかけたメッセージでした。歌詞の一つひとつに、傷ついた子供たちへの眼差しや、壊れていく地球への警鐘が込められています。彼はインタビューでも繰り返し「子供は神からの贈り物だ」と語っており、その言葉は決してパフォーマンスではなかったはずです。


コンサートで「世界の闇」を語り始めたころから、何かが変わった

転機となったのは、彼がステージやメディアを通じて「世界の闇」に言及し始めた時期です。強大な権力を持つ音楽業界や、子供たちを食い物にする構造的な問題について、マイケルはあからさまに口にするようになっていきました。

かつてのインタビューでは、音楽業界の大物たちを名指しで批判し、「彼らは私を潰そうとしている」と訴えています。当時は「また奇行が始まった」と笑われることもありましたが、今振り返ると、その言葉の重みはまったく違って見えてきます。

メディアによる「マイケル狂人化キャンペーン」ともいえる報道が激化したのも、ちょうどこの時期です。「ウォコー・ジャコー(Wacko Jacko)」というあだ名で世界中のメディアに嘲笑され、外見の変化を面白おかしく取り上げられ、彼のイメージは徐々に「危険な変人」へと塗り替えられていきました。


ネバーランドに込められた本当の想い

マイケルが自費で作り上げたネバーランド・ランチは、遊園地、動物園、映画館を備えた夢の楽園でした。世間はこれを「大人が子供のふりをしている奇妙な場所」として報じましたが、彼自身の言葉を聞けば、その意図はまったく違うものだったことがわかります。

マイケルはたびたび「私は貧しい子供たちや病気の子供たちをここに招待したい」と語っていました。実際、ネバーランドには余命わずかな子供たちや、恵まれない環境の子供たちが多く招かれていた記録が残っています。彼は「子供時代を奪われた子供たちに、夢を取り戻してほしかった」と言っています。

自分自身もまた、幼少期に父親から過酷なトレーニングを強いられ、「普通の子供時代」を経験できなかったマイケルにとって、ネバーランドは単なる豪邸ではなく、世界中の傷ついた子供たちのための「聖域」を作ろうとした場所だったのかもしれません。


エプスタインリストが繋いだ「点と点」

2024年に注目を集めたジェフリー・エプスタイン関連文書の公開によって、長年タブー視されてきた「権力者による児童搾取ネットワーク」の存在が、改めて世界的な議論を呼びました。

エプスタインと親交があったとされる政界・財界・芸能界の著名人たちのリストが明らかになる中で、多くの人が気づき始めたのが、「マイケルが告発しようとしていたのは、まさにこういう構造だったのではないか」という点です。

マイケルは1993年と2003年に児童虐待疑惑で訴えられましたが、どちらのケースも最終的に無罪または不起訴となっています。特に1993年のケースでは、後に告発した少年の父親が金銭目的だった可能性が指摘されており、2005年の裁判でも陪審員全員一致で無罪評決が出ました。

逆説的ですが、「子供の保護」を声高に叫び、業界の闇を批判し続けた人物が、よりによって「子供への性的虐待」という疑惑をかけられ続けたという構図は、あまりにも出来すぎているようにも見えます。


謎に包まれた最期

2009年6月25日、マイケルは自宅で突然亡くなりました。死因はプロポフォールという麻酔薬の過剰投与。主治医のコンラッド・マレーが過失致死で有罪となりましたが、「なぜ自宅でそのような強力な麻酔薬が使われていたのか」「誰がそれを手配したのか」といった疑問は、今も完全には解消されていません。

死の直前、マイケルは「This Is It」と題したロンドン公演ツアーの準備を進めていました。50公演という大規模なステージへの意気込みを語る映像を見ると、彼が決して死を望んでいた様子ではなかったことがよくわかります。むしろ、「まだ伝えなければならないことがある」という強い意志を感じさせます。


それでも世界がマイケルを愛し続ける理由

没後15年以上が経った今も、マイケルへの関心は衰えるどころか、むしろ増しているように感じます。その理由は、音楽の素晴らしさはもちろんのこと、「彼が命を懸けて何かを伝えようとしていた」という直感を、多くの人が持ち始めているからではないでしょうか。

世界の闇を告発しようとした人間が、メディアによって「狂人」に仕立て上げられ、謎の死を遂げる――このストーリーは、残念ながら歴史の中で何度も繰り返されてきたパターンです。

マイケルの音楽を聴くとき、その歌詞に耳を傾けるとき、私たちは単なる「エンターテインメント」以上の何かを受け取っているのかもしれません。それは、一人の人間が命がけで世界に投げかけた問いかけであり、今もまだ答えを待ち続けているメッセージなのかもしれません。

「Heal the World」――世界を癒したかったのは、他の誰でもなく、マイケル自身だったのです。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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