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まずは「知る事」から始まる

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現代物理学の中でも特に「難しそう」と敬遠されがちな量子力学。でも実は、その核心にある問いはとてもシンプルなんです。「この世界を構成している一番小さなものって何?」——まるで6歳の子どもが投げかけるような純粋な疑問が、量子力学の出発点になっています。

カリフォルニア大学バークレー校の野村泰紀教授は、そんな難解なテーマをビジネスパーソンにも理解できるように語ってくれています。難しい数式を一切使わず、世界の仕組みを「腑に落ちるレベル」で理解するために、一緒に深掘りしていきましょう!


量子力学って何?まずは「原子」の話から

世界は原子でできています。水も空気も、あなたの体も、読んでいるこのスマートフォンも、全部原子の集まりです。原子がどれだけ小さいかというと、1センチメートルの中に1億個以上並ぶほどのサイズ感です。もはや想像すらできないスケールですよね。

でもその原子をさらに分解すると、中心に「原子核」があり、その周りを「電子」が飛び回っている構造をしています。そして量子力学とは、この電子などの「超ミクロの世界」での振る舞いを記述する物理学の理論のことです。

ここで面白いのは、ミクロの世界では私たちの日常感覚がまったく通用しないという点です。たとえばボールを投げるとき、私たちはボールがどこにあるか常に確認できますよね。でも電子は「観測するまでどこにいるかわからない」という性質を持っています。「見るまで存在しない」なんて、まるで哲学の話みたいですが、これが量子力学の現実なんです。


「重ね合わせ」ってどういう状態?

量子力学の最も有名な概念のひとつが「重ね合わせ(superposition)」です。これを子どもに説明するとしたら——「コインを投げて、手でパタンと止める前の状態、表でもあり裏でもある、あの瞬間がずっと続いている感じ」と表現するのが近いかもしれません。

電子は観測されるまで「どこにいるか」が確率的にしか記述できず、複数の状態を同時にとっています。これを「重ね合わせ状態」と呼びます。そしてある瞬間に「観測」というアクションが入ると、はじめてひとつの状態に「確定」するんです。これを量子力学では「波動関数の収縮」と表現します。

野村教授はこの現象を「現実とは観測によって初めて決まるもの」という表現で解説しています。これは、量子力学が単なる物理の話を超えて、「現実とは何か」という哲学的な問いにまで踏み込む理由のひとつです。


「量子もつれ」——離れていても繋がっている不思議

もうひとつの重要なキーワードが「量子もつれ(entanglement)」です。2つの電子が「もつれ合った」状態になると、たとえ宇宙の反対側に離れていても、一方を観測した瞬間にもう一方の状態が即座に決まるという現象が起きます。

アインシュタインはこれを「不気味な遠隔作用」と呼んで当初は否定的でした。でも現代の実験によってこの現象は繰り返し確認されており、現在では量子コンピューターや量子暗号通信の基盤技術として応用が進んでいます。

「なぜそうなるのか」はまだ完全には解明されていませんが、「そうなっている」ことは確かめられている——これが量子力学の面白くも歯がゆいところです。


スピリチュアルと量子力学は別物です

近年、「引き寄せの法則は量子力学で証明されている」「意識が現実を作る」といった言説がSNSを中心に広まっています。野村教授はこの点について明確に区別しています。

量子力学の「観測が現実を決める」という性質が、「人間の意識や願望が現実を変える」という解釈に転用されているわけですが、現時点では科学的な証明はありません。量子力学における「観測」とは、意識的な行為ではなく物理的な相互作用を意味しており、そこには大きな飛躍があります。

「量子力学が証明するスピリチュアル」というキャッチコピーは、残念ながら科学的には誤りといえます。ただし、「意識と物質の関係性」や「観測の哲学的意味」については研究が続いており、未来に何らかの知見がもたらされる可能性は否定できません。だからこそ、正確な知識を持ったうえで興味を持つことが大切なんです。


ビジネスパーソンが量子力学を学ぶ意味

「量子力学なんてビジネスに関係ない」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。量子コンピューターはすでに一部の産業で実用化のフェーズに入っており、暗号、製薬、金融などの分野での応用が期待されています。今後10〜20年で、量子技術が私たちのビジネス環境を大きく変えていく可能性は十分にあります。

また、量子力学的な「不確実性の中で確率的に判断する」という思考法は、VUCAと呼ばれる現代ビジネスの不確実な環境を生き抜くうえで、ひとつのメタファーとして機能するかもしれません。

「6歳でもわかる」レベルの概念として量子力学を理解しておくことは、これからの時代を渡るビジネスパーソンにとって、決して遠い話ではないんです。まずは「世界はもっと不思議で面白い」という感覚から入ってみるのが、一番のはじめの一歩かもしれません。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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