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まずは「知る事」から始まる

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バンクシーの作品の中でも、特に強烈なメッセージを放つ一枚が「Napalm」です。

1972年6月8日、南ベトナムのトランバン村。ナパーム弾の爆撃から逃げ惑う子どもたちを捉えた写真家ニック・ウットの一枚は、世界中に衝撃を与えました。全身に火傷を負い、服を脱ぎ捨てて泣きながら走る9歳の少女キム・フック。その姿はピューリッツァー賞と世界報道写真大賞を受賞し、ベトナム戦争の残酷さを世界に知らしめた歴史的な一枚として今も語り継がれています。

バンクシーはこの写真をモチーフにしながら、少女の両隣に「現代のシンボル」を配置しました。片方にはミッキーマウス、もう片方にはマクドナルドのロナルド。どちらも満面の笑みで、少女の手を引いています。


「笑顔の権力者」が子どもを連れていく

この構図が伝えようとしているメッセージは、非常にシンプルかつ鋭いものです。かつて子どもたちを傷つけたのは爆弾や戦争でした。しかし現代において子どもたちを「連れ去っている」のは、軍や政府だけではなく、グローバル資本主義の象徴そのものだということです。

ミッキーマウスは言うまでもなくディズニー、すなわちエンターテインメント産業の巨人です。子どもたちの夢や欲望を巧みに商品化し、莫大な利益を生み出す仕組みの象徴ともいえます。マクドナルドはジャンクフードを世界中に広め、子どもをターゲットにしたマーケティングで成長を遂げてきた多国籍企業の代表格です。どちらも「子どもに優しい」イメージを纏いながら、その実態はグローバルな搾取構造の中核を担っているとバンクシーは問いかけているのです。


エプスタイン事件と重なる「構図」

ここで、都市伝説や陰謀論の文脈で話題になるのがジェフリー・エプスタイン事件との「重ね合わせ」です。

エプスタインは億万長者の金融業者でありながら、未成年の少女たちを性的に搾取したとして起訴され、2019年に拘置所内で死亡した人物です。彼の周囲には政財界や芸能界の大物たちが名を連ね、「エプスタイン島」と呼ばれるプライベートアイランドへの訪問記録が明らかになったことで、世界規模の児童性的搾取ネットワークの存在が疑われるようになりました。

バンクシーの「Napalm」が制作されたのは2004年頃とされており、当然エプスタイン事件を直接念頭に置いたものではありません。しかし「笑顔の権力者が無力な子どもの手を引いていく」という構図は、エプスタイン事件の本質と不気味なほど一致しているとして、陰謀論者たちの間で注目を集めているのです。


ディズニーと「子ども失踪」都市伝説

さらに都市伝説的な文脈で語られるのが「ディズニーランドでの子ども失踪」という話です。

毎年ディズニーランドやディズニーワールドでは、迷子になる子どもが一定数報告されています。その対応マニュアルの徹底ぶりや、パーク内の地下トンネル網の存在などが「子どもを隠すためではないか」という憶測を生み、一部では人身売買ネットワークとの関連を示唆する陰謀論へと発展しています。もちろんこれらの多くは根拠に乏しい話ではありますが、巨大企業と権力者が結びついた「エプスタイン的構造」が実際に存在したことが明るみに出た今、人々がそうした都市伝説に敏感になるのも無理はないかもしれません。

マクドナルドに関しても「肉の原材料が実は……」という都市伝説は世界各地で語られてきました。ミミズの肉、人肉説など、その多くは完全なデマですが、食の安全や原材料の不透明さへの不信感がそうした噂を生み続けているのは確かです。


バンクシーが本当に問いかけていること

バンクシーという人物の正体は今も明かされていません。しかしその作品群は一貫して「見えにくい暴力」を可視化することに向けられています。

「Napalm」が私たちに突きつけているのは、「現代の子どもたちを本当に傷つけているのは誰か?」という問いです。爆弾を落とした政府は分かりやすい「悪」として記録されます。しかし、笑顔で子どもの手を引く存在の「悪意」は、エンターテインメントや美食という包み紙の中に巧みに隠されているのです。

エプスタイン事件はその「隠された悪意」が実在したことを証明してしまいました。だからこそ今、20年前のバンクシーの作品が改めて鋭い光を放って見えるのかもしれません。

上城 孝嗣

日本を愛する人と繋がりたい🇯🇵🌸毎日「気づき」を提供するために発信中! 嘘を教える教育や、メディアに破壊され続けてきた日本人の魂。まずは何事にも好奇心を持ち、世界にも目を向ける事。これまで知らなかった多くの事を学ぶと全てが繋がって真実が見えてきます。 「知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である」

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